キャリアについて考える時に、自分の市場価値を高めるためには高度なマネジメント能力を備える必要があると当たり前のように言われているので、高度なマネジメント能力とは何なのか考えてみることにしました。
マネジメント能力は以下の要素から成り立っているようです。
以下のマネジメントするべき要素が一つ一つ独立しているわけではなく、マネジメントするべき要素として相互に影響し合っています。
- 目標のマネジメント
- 人のマネジメント
- 予算のマネジメント
- 時間のマネジメント
- 学びのマネジメント
- リスクのマネジメント
- 責任を取ること!
ここからは一つずつ考えていきたいと思います。
目標のマネジメント
会社を運営していくにあたり目標はとても大切です。目標が無いとチームメンバーが何を基準に頑張ったらいいのかわからなくなってしまいます。
目標設定・達成するための方法論には色々な考え方があります。
- SMART
- 紙に書いて貼る
- 期限を決める
- 最終的な目標だけではなく、途中の中目標(マイルストーン)を決める
- 数値目標と行動目標を設定する
人のマネジメント
人のマネジメントがいちばん大切であり、他のいくつもの要素を含んでいると思います。
採用、教育、どの社員にどのような仕事を割り振るのか?社員の一人一人のモチベーションの源泉と目標。
マネジメントするべき社員一人一人に興味を持って向き合う必要があると思います。
予算のマネジメント
予算のマネジメントとは決算書を読んで会社の運営にどのような比率でお金が割り振られているのか考えてみたり、チームごとで予算を割り振られている場合はその効率はいいのか、生産性高く働けているのか検討・改善することです。
時間のマネジメント
時間のマネジメントは目標・人のマネジメントとも関連してきますが、どのような仕事をいつまでに行うのか期限を決定することです。
日々、社員・チームメンバーの進捗管理を把握しておくことが必要です。
学びのマネジメント
組織が成長して生産性を向上させるためには教育が必要不可欠です。
新人で仕事のことが何もわからなかった社員が学習することによって成長し会社に利益を生み出す存在に成長してくれます。
リスクのマネジメント
会社を経営していく中ではリスクが生じます。
- お客さんに損害を与えてしまった
- 事業に関わる法律が急に変わることになった
- 為替による影響
- SNSによる悪評の拡散
- 火事や地震などの災害
- ハッキングの被害
- 社員による労働条件による訴え
これらのリスクを的確に把握し対処・準備・予防していくことが必要です。
責任を取ること!
そして、最近私が一番大切だと感じているのは責任を取ることです。
最近、私の部下の社員がどちらでもいい本当に小さな判断で1時間以上も無駄にしている現場に遭遇しました。
現場のスタッフが使う備品を買う場面だったのですが、安いものを買って同僚から不満を言われるリスクと、高いものを買って経費を余分に使って上司から詰められるのを怖がっていました。
このような状況になったとき同僚からの不満を受け止めるために、実際に発注したのは部下の社員だったとしても判断をしたのは自分だと明確に周囲に発信しておくことが大事です。
また、上司からの詰めも受け止めることが大切です。
責任を果たし、もし何か不備があった場合に批判を受け、叱責を受ける覚悟をし、部下の背中を押してあげることで、実務レベルの部下の仕事のスピードはアップしていくのだと思います。